『建築工事スケジュール-家ができるまで-』その③

こんにちは!

今日は前回のつづきで、工事の仕上げまでをおっておはなししたいと思います。

施主様の審査の他に長期優良住宅やローン実行などのために、検査済み証を手に入れるには所定の機関による検査も行われます。

法的に正しい建築をしていることを、厳しいプロの目で確認します。

こうした竣工検査を迎えるための最後の工事は「美装工事」です。

簡単に言えば、工事中の塵埃をすみからすみまで掃除をする工程です。

この美装工事の直前には襖や内部の建具の他、様々な機器が取り付けられます。

照明器具やコンセント、スイッチ、エアコンなどの器具がその代表です。

こうした器具を取り付けるためには先行した配線がなければできません。

取付は工事としては最後の工程ですが、実は配線は工程の中でも早い時期に行われます。

ですから照明器具などは、品番までとは言わなくても天井付にするか壁付けにするかなどは着工時には決めておかなければなりません。


事前に照明器具を決めておく必要がある


器具の取付工事までに終わらせるのは「仕上げ工事」です。

内装の仕上げでは壁と天丼が最後に仕上げられます。

壁紙や塗り壁などがその代表であり、タイルが貼られるのも仕上げ工事です。

床がカーペットであれば同じような時期に工事しますが、フローリングなどの木工事の仕上げでは、壁や天井よりも先に行われます。

内壁を立てて階段を作るのも、木の床を張るのも大工の仕事だからです。

同時に内部の建具を入れるための枠組みの工事を行います。これらの工事を「造作工事」と言います。

造作工事は一つーつ丁寧に組み込んでゆく作業であり、もっとも時間のかかる工事となります。

仕上げの下地となるボードを平らに仕上げるためには、さらにその下地となる木桟をきっちり組まなければなりません。

そのためには精度を上げ、水平や垂直、そして直角をしっかりと測りながら工事を進めます。

まさに大工にとっては腕の見せ所でもあります。


大工さん達、腕のみせどころ!


一方、外部では入居する前にできれば外構工事まで終わらせたいものです。

そのためには工事のために取り付けられていた足場を外さなければ、デッキや庭づくりの工事を始められません。

ですから外部の工事は内装よりも先行される必要があります。

足場を外す直前に行われるのも美装です。手が届きにくい場所の掃除も、足場があるうちは容易にできます。

美装の前にはやはり器具の取付があります。

外部の代表的な器具とは樋です。軒樋も竪樋も、足場がないと大変な工事になってしまいます。

今の足場は、職人さんでも簡単に取外しや移動ができるようになっていますので、取付けに支障のあるところは工夫しながら工事にあたっています。

その前の工事は基本的に軒天や外壁の工事です。

当社ではあまりやりませんが、外壁材にタイルやコテ塗りなどの左官工事があるとスケジュールは長くなります。

いずれも内装と同様に、しっかりとしたボードや下地が大切です。

内外装の下地の工事に入る前には、耐力壁の基本となる筋交いやボードが設置されます。


筋交いで耐震性能確保!


この段階で地震や風などに対する強度が確保されます。

耐震性能を確認する場合には、この段階での検査を受けておかなければなりません。

当然、基礎との緊結も重要です。

柱と壁だけの状態でも屋根の工事は先行して進められています。

構造躯体のできる前であれば防水はもちろん、屋根材まで葺かれることも少なくおりません。

屋根の工事は急ぎの工事です。

屋根の工事は建築スケジュールの中でも節目である上棟式の頃です。

上棟式とは新しい住まいの一番高いところにある棟木が据えられた時に行われる式典です。

構造の主体となる柱と梁がー式組み上げられた時です。柱の垂直を測り仮筋交いを入れて建物を安定させます。

全体の工事としては実はまだ早いのですが、この時点が中間点であり中間金の支払いがあります。

躯体の組み立ての前には、先行して足場を組むのが一般的になりました。

工事の安全のためにもこの手順が大切です。足場で囲むようにして、基礎が完成していることとなります。
 
基礎が完成するまでに大切なのは養生の期間です。コンクリートが固まるまで一般的には1週間ほど寝かせます。

もちろん季節やコンクリートの種類によっても違います。

コンクリート打設の前には、鉄筋を組む作業が行われます。さらにその下地には割栗石が敷かれています。

地表は弱いので基礎を作るには地面を掘ってから進められます。このことを「根切り」といいます。


根切り写真


的確な基礎を作るためには、事前に地耐力調査をしておくことは欠かせません。

この根切りの工程を着工の時期とし、工事着工金をお支払いいただきます。

根切りの前には、「水盛遣方」が行われます。

細い杭と板が張付けられているものですが、実は建物の位置と直角と高さを印した大切なもので丸水盛が高さを表し、遣方が直角を表しています。

この前には地縄が張られています。


地縄写真


地縄は建物の形に敷地内に簡単な縄を設置したものです。

この地縄の中で地鎮祭も執り行われます。この地縄の風景がこれから始まる新築工事の最初の風景となるのです。
 
住宅が建つまでの工程を文章にしようと思うと、かなり長文になってしまいます。これでもかなり省略しています…。

工事スケジュール


さあ!消費税アップまでに間に合わせることはできるでしょうか!?


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出展:おうちのはなし『建築工事スケジュール-家ができるまで-』より
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