収納をどうする?~分散収納と集中収納を使いこなす②~

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みなさん、こんにちは!

前回は、各家庭の家の所有物について日本の文化的に見てどのとうな傾向があるかを検討し、改めて収納をどうするか考える、ということをお伝えしました。

今日はその「収納をどうする?~分散収納と集中収納を使いこなす①~」に続き、その②をお送りします。

この部屋は、なんの部屋?

たとえば間取りを考える時に、リビングやダイニング、そして個室の配置を考えます。

でも、家具の配置も書かれていない空の部屋は、なんの部屋なのかわかりません。

じつは部屋の役割を決めているのは、その部屋に置かれているモノで決められているのです。
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たとえば、次のようなモノがある部屋というのは、なんの部屋でしょうか。
答えは、リビングと、身の回りを見ることで想像がつくと思います。

同じように、ダイニングやキッチン、子ども部屋や洗面も、置かれるモノには傾向があります。
こうしたモノの傾向で、各部屋を定義してみると次のように表現できるのではないでしょうか。


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でも、このように書くと、部屋は人ではなくモノが主役のように感じてしまいます。
それだけ生活の中にモノがあふれているということでもあります。
そして、モノがあれば、それだけ各部屋に相応の収納が必要になります。

そもそも日本の家は、それほどモノにあふれる家ではありませんでした。

世界の中でも先進国のひとつに数えられるようになった今でこそ、各部屋に多くの収納がなければ暮せないほどモノが豊かになりましたが、元来の日本の家は、多くの西欧人が文化の違いとして驚く生活をしていました。

もっとも象徴的なのは、西欧の部屋は、家具を置かなければインテリアが完成しないものですが、和室は家具がなくてもデザインが整っている空間として、欧米の人たちの目を引きました。
16世紀に日本に来たポルトガルの宣教師ルイスフロイスが書き残している手記に、次の記述があります。

日本の家の収納

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日本に来た西欧人の目で見て、「われわれ」として語る自国の暮らしと、日本人の生活風景があまりにも違って見えたことが感じられます。
江戸時代が始まる前に書かれたことですが、今でも私達は、和室に寝具を敷きっ放しにはせず、衣替えをするタイミング、を図っています。

さらに衣類だけではなく、日本人には四季折々に節句などの室礼を部屋に飾り楽しむ文化がありました。桃の節句や端午の節句などに、人形飾りを出して設えています。

このような生活を日本人ができたのも、生活空間の他に、納戸や蔵という大きな収納空間があったからです。それは部屋毎に作られる分散収納に対する、集中収納です。

しかし、家に個室がつくられるようになり、家の大きさも小さくなると、集中収納を確保することが難しくなります。どうにか工夫をして、収納空間を確保できればと思います。


出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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