「丑」は、ちゅう・うしと読み、十二支のひとつです。
しかし、なぜ「牛」ではなく「丑」という字を書くのでしょうか。
もともと十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)は、
数を数えるための記号で、古くは動物とは無関係だったのですが、
文字にわかり易い動物をあてはめることで、
一般の人が覚えやすいようにしたものなのだそうです。
そのため言葉としても「丑三ツ刻」、「土用の丑の日」と、
動物とはまったく関係のない意味で使われます。
「丑三ツ刻(うしみつどき)」とは、
丑の刻、午前2時を中心とする約2時間(午前1時頃から午前3時頃)のことで、
これを4等分した3番目なので、午前2時頃から午前2時半頃をさします。
「丑」という字は、手の指を曲げて物を握る様子を表した象形文字で、
つかむ、からむという意味があり、芽が種子の内部で伸びきらない状態を表しています。現在でも、「紐」などの漢字がそれを表しています。
この字を覚え易くするために動物の「牛」が割り当てられたということなのです。
なるほどね~