耐震住宅の作り方③

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みなさん、こんにちは!

前回は、地震に強い家を作るには、強い壁とその作り方が重要だというお話をしました。

今日はその「耐震住宅の作り方②」に続き、その③をお送りします。


壁倍率と耐震等級

耐震等級

「耐震等級1」とは、「人の命を守るために倒壊を免れる」程度の耐久性がある家、というレベルです。

熊本地震のように連続して強い地震が起きると、すでに耐震等級1では足りないといわれ始めています。

そして現実に被害現場の声を聞くと、耐震等級の差は歴然としています。

それは家族の命を守るだけの差ではありません。

被災後、倒壊していなくても大破し、自宅に戻れず避難生活を余儀なくされる可能性があります。

一方、1.5倍の強度がある耐震等級3の家では、被災後に自宅に戻ることができています。

避難生活が長く続けば、地震の直接的な被害よりもむしろ避難生活が辛いと感じることもあります。

また、建替えの費用を考えても、大きな負担となります。

これらの状況から、耐震等級3を前提に考えておくことが求められるようになりました。

そのためには、壁倍率の高い強い壁も不可欠です。

構造計算とバランス

バランス

これまでの簡易の壁量計算はN値法といって、

建築基準法で定められた構造計算ではありません。

安全率を考慮して、壁倍率は最大5.0倍までとされています。

ただし、長期優良住宅などの申請では、このN値法の壁量計算も正式に認められています。

さらに、建物の強度を求めるためには、許容応力度計算などの構造計算が必要です。

この場合には、壁倍率7.0倍までが認められています。

こうした精造計算では、壁の量だけではなく、

建物全体の強度のバランスがより厳しく求められます。

耐震設計

どんなに壁量が足りていても、片側に偏っていると、ねじれるようにして倒れてしまうのです。

そのためには、東西南北それぞれに均等に壁を配置することが大切です。

構造計算上では、偏心率として計算され、0.15以下が基準になります。

新築はもちろん既存住宅の耐震補強でも、こうしたバランスのとれた耐震設計を行なうことは、

家族の命や生活を地震から守る大切な手立てです。

もちろん難しい計算やバランスは、プロに任せなければわかるものではありません。

それでも最終的には、壁の量とバランスさえチェックしておけば、それなりの強度を確認できます。

できれば耐震等級3がおすすめです。

この編集の間にも、桜島が噴火し、群馬、大阪と大きな地震が起きています。

いつ起きるかわからない地震から家族の命と財産を守るためには、

必ず確認しておきたいポイン卜ですね。


出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」
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