みなさん、こんにちは!
今日は家づくりにも欠かせない「木」についておはなししたいと思います。
静岡は自然に恵まれ、山に囲まれた土地ですね。
何気なーく見ている景色の木々たちは、私たちが生まれるよりももっと古く、長い歴史を持っていて、そしてその木々たちの恩恵を受けてきました。
『日本の木で家をつくる』その①
地球上の陸地の、わずか400分の1しかない狭い国土の約70%が森林に覆われ、少ない平地に人が押し込められている国、日本。
日本は雨が日本の国土全体に森を育ててきたと言っても過言ではありません。
さらには世界最大の海流である黒潮が、対馬海峡から日本海に流れ込むことも、豊かな自然が育つ環境を整えてくれました。
そして、この自然に囲まれて暮らす民族は、その恩恵である木材を、大切に扱ってきました。
地球上の陸地の、わずか400分の1しかない狭い国土の約70%が森林に覆われ、少ない平地に人が押し込められている国、日本。
日本は雨が日本の国土全体に森を育ててきたと言っても過言ではありません。
さらには世界最大の海流である黒潮が、対馬海峡から日本海に流れ込むことも、豊かな自然が育つ環境を整えてくれました。
そして、この自然に囲まれて暮らす民族は、その恩恵である木材を、大切に扱ってきました。
同じ東アジアの文化圏の韓国などの社寺仏閣と日本の建築を比較すると、真っ先に違いを感じるのは軒の深さです。
建物の違いを見るだけでも、日本が雨の国であることがわかります。
そして、軒の出を深くするために昔から上手に木材を使いこなしてきたんですねー。
日本人は森が育つこの恵まれか国土に、いわば植林をして木を使いこなしてきたのです!
日本の植林の歴史は、城を築くためにも古くから重ねられてきました。
しかし樹木が少ない時期を、近年に迎えることになります。
それは太平洋戦争の終った時です。
戦後、早々に植林されましたが、使える木材の量を確保することはできませんでした。
木の国であったはずの日本が、木材を輸入しなければならなかったのです…。
木材をたくさん使うのは住宅です。
日本の風土に合うとも思えない軽量鉄骨造の家が世界に前例がないほど量産され、木材の使用量が少ないパネルで作られた家ができたのも、このような背景があったからです。
一般的な木造住宅の木材の自給率も、下図のようにおよそ3割です。
たとえば近所で木造住宅の工事現場を見かけたら、柱でいえば半分、梁であれば95%が外材の時代です。
しかし戦後の植林から、奇跡の自然が息づく日本にはすっかり樹木が育ちました。
そして1995年頃より、天然林の蓄材量を人工林が抜きました。
日本の国土に1年間に増える木材量は、今では約1億㎡にもなると見積もられています。
しかも人工林は定期的に伐採して更新してあげることも、大切な環境保護の方法です。
でも建主様側が家を建てる時に、木材を指定することはほとんどありません。
完成して壁紙などで覆われてしまえば、まぁわからなくなってしまうのですが…
なんだか木材への愛着も失われてしまったかのようですね。。
そこで!国も各自治体も様々な制度を用意して、地域の木材を活用する機会を増やそうとしています。
その②へつづく…