フィートとインチのように、伝統的な寸法は日本にもあります。
尺貫法と言われる、尺・寸・間・畳・坪・貫目などの単位です。
しかし、くしくもホールが近接学を発表した1966年に、日本では商取引などでの
使用が禁止されました。
メートル法が一般的な単位となって家具の寸法を測る時には、
メジャーを用意してセンチメートル単位で測ります。
成年男性の平均身長は5尺6寸1分といわれても、
多くの人はピンときません。
でも、住まいの面積では、
7.5㎡といわれるよりも、
4畳半と言われた方がすぐにわかります。
そして1畳分の広さは、ちょうど大人1人が横になって寝そべることができる広さです。
これが1m×2mになるとちょっと合わない感じがします。
他にも、八寸膳とか男雛の持つ笏(コツ)をシャクと呼ぶのも、
尺寸の名残です。
また、日本の伝統楽器の尺八は、
その名前の通り1尺8寸=18寸=約55㎝の長さがあります。
この尺八を、欧米のインチで表現すると
21.5インチとなり、まったく違う感じがします。
ところが、フィートで表現すると
1.8フィートとなり、じつはとても近い寸法です。