コンパクト・コンセプト―暮らしを豊かにする広さとは?①

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みなさん、こんにちは!

皆さんのご自宅は、一軒家だったり、マンションだったり、賃貸のアパートだったり、
それぞれ家の大きさがあると思います。

そこで、暮らしを豊かにする大きさとは
どのくらいなのでしょうか?

広すぎると、掃除が行き届かなかったり、
狭すぎても圧迫感があり窮屈に感じてしまうこともあります。

それでは、一体どのくらいの広さが最適なのか
これから分析していきたいと思います。


世界遺産の小さな家

多様な動植物を有する奄美ー沖縄の島々が世界自然遺産に登録勧告されました。

イリオモテヤマネコやアマミクロウサギなど、
進化論の中でも希少な動物たちが生き残る奄美沖縄の大自然は、
屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島に続く、
日本で5番目の世界自然遺産になります。


世界遺産はユネスコ(国連科学文化機関)が、
将来に残すべき遺産として定めているものです。

自然遺産には地球の生み出した雄大な自然が選ばれ、
文化遺産は人類が生み出した建造物などが選ばれています。

日本の文化遺産としては、
世界最古の木造建築物である法隆寺や、
姫路城などの城郭、そして産業新興や信仰としての場があります。

その世界文化遺産の中で、
2016年、近代建築運動への貢献ということで、
コルビュジェの建築群が選ばれました。

主にコルビュジ工が活動していたフランスが中心ですが、
日本の上野にある西洋美術館も対象になっています。

じつは、コルビュジ工の世界遺産群の多くは、
集合住宅を含めた住宅で、今でも実際に住んでいる個人邸もあるほどです。

そうした世界遺産の中に、スイスのレマン湖のほとりに、
コルビュジェが両親のために建てた、
その名もUNE PETITE MAISON『小さな家』があります。

『小さな家」は、4m×16mしかありません。

日本流の面積で表現すれば、わずか19坪ほどです。

この『小さな家』を建てて、
30年以上も経ってからコルビュジェは本を
執筆するほど思いを込めていました。

コルビュジェlユ「小さな家」の設計にあたり『住む機械』としての家のあり方への思いを込めました。

家としての最小限の実用性と、必要な機能をできる限り小さい面積で考えています。

両親がくつろぐリビングと寝室をつなぐように、コルビュジェの特長でもある横長の窓があり、
レマン湖の壮大な風景が室内に取り込まれます。

他には、庭との聞にゲストルームがあるだけの家です。


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およそ100年も前に建てられた家ですから、
現代のライフスタイルを考えると、間尺に合うはずもないと思えるのですが、
コンパク卜な設計には、改めて学ぶことも多いようです。

多くの建築を学ぶ人たちが、この家を参考にしています。

やがてコルビュジ工は建築家として近代建築への道を聞き、
文字通り世界中で活躍し、日本を含めて多くの固に遺産を残すことになりました。

その一方、コルビュジ工は著述の中で施行したビルダーのことにも触れています。

コルビュジ工の活動の拠点であったパリからは遠く離れていて、
職人を連れて行くわけにもいきません。

結局、建設地であるスイス、レマン湖の地元のビルダーが手がけています。

結果的には任せっきりになり、その上、予算も厳しかったので、
恐らくビルダは苦労をしたことでしょう。

地元のビル夕、というのは工ッセンシャルワー力ーで、
地域の住環境を維持するためには欠かせない存在です。

建築家は世界で活躍できても、ビルダーはずっと地域にいて貢献しているのです。

世界遺産となる『小さな家』も決して例外ではありませんでした。

そして「小さな家』というコンセプ卜は、いつの時代にも残されているものです。

「コンパクト・コンセプト―暮らしを豊かにする広さとは?②」に続く…

出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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