私たちが口から摂取するものの重さを比較すると、
圧倒的に多いのは住宅内の空気なんです。
ごはんの量にするとなんと、1日に40合分もの重さになります。
その空気が汚染されているとなれば、健康への影響も大きくなるのは当然のことですよね。
こうしたVOCの代表格は「ホルムアルデヒド」です。
有機化合物のひとつで、家具や建築資材、壁紙の糊や塗料などに含まれています。
こうした成分は新しい建材で発生することが多く、
リフォームによっても発生する可能性はあります。
ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の代表として社会問題にもなり、
建材などには放散量の基準があります。
星の数が多いF☆☆☆☆がもっとも安全とされ使用に制限がないのですが、
放散量は0.12mg/L以下でまったくないわけではありません。
毒性は高いですが明確な中毒症状となる濃度ではないとされています。
しかし、たとえ微量であってもアレルギー症状が出ている人にとっては
深刻な健康上の問題となりますので、どのような対策をするのかも含めて
真剣に考えておかなければなりませんね。
健康と家の深いかかわり②へ続く…
出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」