ライティングの家学―明かりが生み出す空間①

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みなさん、こんにちは!

夜になると、たとえ同じ空間であっても、昼間に感じていた雰囲気が大きく変わることがあります。

光の当たる角度が変わると見え方が変わり、そしてムードもかわります。

人類は、さまざまな光を発明することで暮らしの空間を変えるテクニックを手に入れました。

今回はそんな住まいの空間づくりに欠かせない、ライティングについて分析していきます。

人の明かり

自然の中では、太陽が昼と夜を作り、ほとんどの動植物はその自然の明かりに従っていきています。

光合成をする植物が太陽の光に向かうのは当然のことです。

動物では、天敵から逃げるために夜に行動する動物が、夜目が効くように目を進化させ、その獲物を捕らえるために捕食動物にも夜行性が生まれます。

残念ながら人間の眼は夜には不向きです。

でも、人間は夜にも光を創り出して活動を広げました。

長い人類の歴史の中で、さまざまな明かりを生み出し、今や都会は、不夜城となり、コウコウと光を放っています。


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普通に考えれば、最初の明かりは、火を扱い始めた時であったでしょう。

もちろん照明としてだけではなく、暖をとり、調理をし、身を守るためにも使われていました。

人類と火との付き合いが長いからこそ、西洋で暖炉が根強く残り、日本で囲炉裏に憧れを抱くのだと思います。

その炎を、小さくコントロールできるようになると、松明やかがり火のように明かりとしての用途ができます。

大きな炎では、キャンプファイアのように床面からしか得ることができなかった光が、少し高いところに掲げられます。

でも、炎は立ちのぼるので、天井には付けられません、

日本では、行灯のように障子紙を使ってうまく光を部屋中に拡散させる知恵を使っていました。

さらに炎は小さくなり、そしてオイルランプが生まれて壁に掛けられ、やがて天井から下げる明かりができるようになります。

自然の光は、太陽や月など天から降り注ぐものです。

それに対して、人口の明かりは床から始まり、少しずつ上がってゆきます。

そして電気の発明により、現代では上からの光も普通に得られるようになりました。

電気の明かり

電気の照明が生まれてからも、じつは明かりの進化が止まっているわけではありません。

現代の一般的な住宅は、白熱灯や蛍光灯などの照明器具によって生まれ変わりました。

何よりも使われている数が増えました。


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そんな中、天井からの明るい環境を求めるのは、日本人に特徴的な事といわれています。

海外のホテルに泊まった時に、あまり明るくない部屋の印象を感じている人も多いと思います。

特に天井の照明は少なく、スタンド等をうまく使いこなしています。

谷崎純一郎の「陰影礼賛」でも、単に明るいのではなく、暗さを楽しむことが書かれていますが、これが書かれること自体、日本人の明るさ好きが証明されているようです。

日本では、一般的な家庭の消費エネルギーの三分の一が照明や家電に使われています。

そのエネルギー問題も解決するように照明器具の技術も進化して、LEDによって、また新しいライティングの可能性が生まれようとしています。


出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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