みなさん、こんにちは!
前回、土地選びをする際、法的に気を付けなければならないことをおはなししました。
今回は、物理的なことをおはなしします。
法的な次は物理的?!物理的と言っても物理学ではないですよ!
きっとこちらの方がイメージしやすいと思いますので、肩の力を抜いていきましょう♪
『土地のかしこい選び方-ここが、私の住むまち-』その③
では、物理的な規制とはなんでしょうか。
いちばんに上げられるのは、地盤の強さです。地盤調査が確認できることが理想です。
もし調査結果で心配な理由が出たとしても、基本的には現代の技術で対処ができないわけではありません。
そのかわり建物の価格の他に、地盤の改良にかける費用が加算されます。
写真は地盤改良の作業をしているところです。専用の作業車を使って本格的に行うんですねー。
大がかりなので、やはり費用がかかってしまいます…。
また道路の幅が広いと、少しでも開放感があって良さそうに思いますよね??
ですが考え方によっては、交通量が多いと安全性は失われ、さらに騒音などで快適性も失われます。
結局、特別に良い土地であることよりも、総合的に判断することの方が大切なのです。
土地を総合的に判断してみることの事例として、北側道路の土地のメリットを考えてみましょう。
日当たりを第一に望む日本人は、南側道路の土地を特に好みます。
それは需要と供給のバランスで、価格にも反映されているんですねー。
南側道路の土地=高く設定されています。
しかし南側道路の価格が高くなるのは、土地の価格だけではありません。
なんと!建設にともなう付帯工事費も高くなる傾向にあります。
たとえば…給排水の工事費は、道路から引き込む管の長さによって工事費が変わります。
北側道路の土地では、道路に近い所に建物があるのに対して、南側道路では道路から遠い所に配置されます。
しかも、建物の中でも水周りは北側に集中していることが多いもの。
直結に近い工事ができる北側道路と、長い引き込みが必要となる南側道路の土地。
設備の引き込み工事費にも影響してしまうんですね。
それだけではありません!外溝工事費でも差があります。
北側道路では、うまく作れば駐車場のコンクリートや植栽を植えるだけで済ませることができます。
ですが、南側道路は建物が道路から遠い分、庭を作り込まなければならない可能性があります…。
これもコストとしてだいぶ違いが出てくるでしょう。
さらに住宅のプランニングでも、北側に玄関がある方が効率は良くなります。
全室が南面した家をつくるのには、北側に玄関がある方が良いのです。
土地選びのポイントとして、土地を見る時には住宅のイメージを同時に描くことが、大切になってきます。
土地に個性があるように、その土地の個性に合わせた間取りもあります。
なによりも新しい生活のイメージがあってから、住まいづくりが始まります。
そのためには、先に理想の家のイメージを持つことも有効な土地選びのコツです。
その家が上手く配置でき、良さを引き出せる土地を探すのです。
候補になる土地を見るたびに、その冢の間取りから見える風景までシミュレーションしてみるのです!
そんなこと言われても、難しいんですけど……と思われた方。
家を建ててくれる会社の人と一緒に土地探しをすればいいんです!
そう!マルモホームみたいな!!
手前勝手なことを言えば、自社でぜひ家を建てて欲しいのに、変な土地は提案しないと思いませんか?
さらに言ってしまえば、提案した土地を理由に検討から外されてしまったらショックですし…
そういった意味でも、土地探しも真剣勝負!
やはり土地探しも、冢を建てる担当者と一緒に進めることに越したことはありませんね。
出展:おうちのはなし『土地のかしこい選び方-ここが、私の住むまち-』より