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HOME DECO 愛着の家~DIYで家をカスタマイズする~①
ホームセンターの魅力
コロナの世界的なパンデミックが起きてから、新しい生活様式が問われるようになりました。経済社会の構造も余儀なく変わろうとしています。観光をはじめとした旅行も控えられ、大勢での飲食も簡単に出来ない時期が続いています。そして、何よりも家にいる時間が長くなりました。
グローバル経済はまさに多様化の中にあって、人が動かないことに影響を受ける企業もあれば、家に入ることによって、逆に業績を上げている企業も少なくはありません。今や国家を越える勢いのIT巨大企業GAFAは、まさに追い風になっています。
外出しなくても、IT端末を操作して情報を探り、リモートでコミュニケーションをとり、買い物はクリック一つで出来ます。新生活で家にいて、世話になっている人も多いと思います。
同じように家での巣ごもり新生活によって、これまでの家には足りていなかった家具や道具などを揃える消費に繋がっています。ホームセンターなどの業種は、大型店舗内では休業もありますが、通販はもちろんロードサイドの専門店では活況となっています。
ホームセンターも訪ねてみると、興味がわくものにあふれています。プロが扱うような電動工具類や建材も揃っています。接着剤などは用途に合わせて選ぶのも大変なほど種類があります。
一方、初心者が気軽に始められる工具もあり、小分けされた建材やビス・ネジなども豊富にあります。例えば、よく見かけるのはグルーガンという接着のための工具です。100円ショップでも売っている専用の樹脂を、熱で溶かして接着します。 熱に弱くないものなら材料を選びません。
このような工具と材料は、手芸などでも使われていて、テレビ番組の中では女性が簡単に作業しています。もちろん、YouTubeで調べれば、すぐに使い方は習得できます。
ホームセンターに行って様々な棚を見渡せば、DIY(Do It Yourself)を始めてみたくもなります。そして、そのムーブメントは女性から始まっています。まずは簡単な工具を揃え、その工具箱を眺めているだけでもやる気が湧いてくるものです。
DIYのコツ
DIYもゼロから始めようと思うと心配もあります。でも、次の3つのコツを頭に入れておくと気持ちが楽になります。
➀下手で良い
②自分流で良い
③手間をかける
他人が見たときに、プロが仕上げたように見えるほどでは趣がないと考えます。また、うまくできすぎて買ってきたものに見えても残念です。下手でよく、自分流が良いのです。そして、完成までの時間を焦らず、時間をかけることでうまくゆくことが多いものです。
例えばDIYの中でも、最も簡単に始められるものに塗装があります。ニスやペイントを塗る作業は単純で、ハケさえあれば誰でもそれなりに出来ると思います。この塗装でも、コツは共通しています。
ペンキやハケの塗りムラができないように塗るのがプロの仕事ですが、塗りムラがあるからこそ、作業の思い出も残り愛着の湧くものになります。
そしてプロなら手早く仕上げるものも、時間をかけて何度も重ねて塗れば、思ったよりも上手に仕上げることができます。とにかく素人であれば一気に仕上げてしまわないで、塗料は少し薄めに作って、ちょっとずつ何度も塗ることが成功する確率を高めることになります。
「HOME DECO 愛着の家~DIYで家をカスタマイズする~②」へ続く…
出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」