では、この3つのポイン卜を、どのような手順で進めれば良いのでしょうか。たとえば設計して、建設費を相見積もりするケースなどが考えられます。
でも、相見積もりをして価格を比較しようとしても、最も工事費の安い建築会社に頼むのが良いとは限りません。また、全国的に名前が知られている大手メーカーに頼めば安心できるかといえば、そうでもありません。
アパートやマンション、あるいは分譲地などでは大手メーカーのシェアは高いのですが、注文住宅となると7割以上のお客様は、地域の建築会社を選んでいるという現実があります。細やかな対応はもちろん、たくさん建築していて安くなるはずのコストが、経費が上乗せされることで大手メー力ーの住宅が高くなっていることを、多くのお客さまが気づいているのでしよう。
また、注文住宅とはいえ、使われている部材は広く流通しているものであり、依頼する建築会社により、倍・半分ほど
の差が出るとは信じられないものです。
設計やデザインも、有名な建築家がつくるより良い生活に則した家こそが、本当に過ごしやすい家であるはずです。
どちらにしても、建築予定の地域の中で活躍している建築会社をじっくり選んでおくことの方が、大事なことです。建設費についても、しっかり相談に乗ってくれるはずです。その意味では、建築会社を選ぶ活動が、最初の手順であるということが解っていただけると思います。
ただ、じつはどれくらいの予算規模で、いつ計画するかについては、単純な計算方法さえ知れば、専門家に相談しなくても自分の力で検討することができます。建築会社を調べることと同時に、あるいは先駆けて、自分の住宅資金力をつかんでおくことを、お勧めします。