たとえば、ソファセットを所有している家庭の割合は、62.1%です。ユカ座の暮らしをしたい人が72%であることを考えれば、思った以上にソファセットを置いている家庭が多いのです。
ところが同じ調査で「ソファに背をもたれて床に座ることが多い」と答えている家庭も、30.0%あります。これらのデータを見る限りは、ソファを所有しながら、ソファに座っている人は、およそ半数です。せっかくソファを買っても、実際は背もたれにして使っているのです。普段の生活の中で、思いあたる人も少なくないのではないでしょうか。つまり、リビングではソファに座る人と、床に座る人、そしてソファはあるけどソファに座らない人たちがいることになります。
このようにユ力座とイス座の暮らし方が分かれるのは、リビングです。それはリビングの使われ方が明確になっていないことの表れでもあります。同調査のデータを見てもそれがわかります。
これらを見ると、イメージしている以上にダイニングの役割が高いことがわかります。そして新しいリビングにソファセットを置いてみても、実際にはリビングが使いこなせていないのです。
では、日本人に合ったリビングの過ごし方とは何でしょうか。本当のリビングの過ごし方を学ぶ機会もなく、リビングの価値にまだ気づかされていないのかもしれません。
床に座るか?、椅子にかけるか?あなたの暮し方はどちらですか。