窓のデザイン学~家のデザインは窓で決まる~①

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みなさん、こんにちは!

家は、外と内が仕切られてはじめて成り立ちます。どんなに外が暑くても、あるいは寒くても、家の中では快適な環境が保たれています。その外と内を仕切るのは、壁・屋根・床であり、壁には窓がつけられて外皮が完成します。じつはこの窓のつけ方が、家の外観デザインに大きく影響します。窓とデザインの関係を考えてみましょう。

窓が笑っている

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以前、北米出身の人に聞いた話で、心に残っていることがあります。家を見て、『窓が笑っている』といい家だと言うのです。良い馬を見極めるには、『歯を見ればわかる』と言われている話に似て、興味深い話でした。

窓辺には植物が育てられ、ウィンドウトリートメントなどが飾られていれば、幸せそうな家族が住んでいることが想像されます。特に欧米でよく使われている、シェードカーテンでも掛けられていれば、その曲線が、まさに笑顔のようにも見えてきます。

欧米では、住んでいる人の手で、改修工事が行われることも少なくはありません。内装はもちろん、外壁でも塗り替えや簡単な補修など、自分で修繕してしまいます。家の手入れをすることは、資産価値を高めるためにも欠かせないことだと信じられています。

でも、さすがに窓を付け替えることは簡単ではありません。窓枠に手を加えれば、建物躯体や水仕舞いまで影響が及びます。それだけに、他はどんなに傷んでいても、窓だけをしっかり見ておけば、より資産価値を高める可能性が高くなります。ですから既存住宅を見る時にも、窓を見るのが、良い家を選ぶ最大のコツなのです。

窓が決めている

その上、窓は快適さにも大きく影響しています。日当たりが良くて風通しが良い家は、窓が決め手です。窓のつけ方次第で、家の過ごしやすさは大きく変わるということです。

そして、じつは外観デザインにも、窓が大きく影響しています。木を組んで建てられている日本の伝統住宅は、大きな開口部が特徴です。広縁があれば、なおさら日本住宅となります。

一方、石積みの壁で建てられている西欧の住宅では、小さな窓しかありません。作り方の違いは、窓の違いにもなります。実は中国も土壁が基本で、西洋と同じ小窓です。窓の形状には、その国々の特徴が現れます。
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この窓の形状に、軒の出を組み合わせた簡単なスケッチを描いてみるだけで、家のデザインの大きな方向性が見えてきます。

雨が多い国である日本では軒の出は長く、西欧では軒の出は短くなります。

軒の出が長く大きな窓があると日本的なデザインに見え、軒の出が小さく小窓が並ぶと西欧的なデザインに見えます。


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さらに、軒の出を長くして小窓を並べると、オリエンタルなデザインの印象を受けます。そして、軒の出を短くして大きな開口部を設置すると、現代的なモダンデザインの印象が濃くなります。窓の形状と軒の出の深さだけで、住宅のデザインの傾向が表現できるのです。

もちろん窓は、外観だけの条件で位置や大きさを決められるものではありません。それぞれ検討している間取りの中で、部屋に必要とされている日当たりや風通しを求めて窓を設置しようとしています。この内と外の両者のバランスを取りながら、窓のデザインを検討してゆかなければなりません。

「窓のデザイン学~家のデザインは窓で決まる~②」へ続く…
出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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