窓のデザイン学~家のデザインは窓で決まる~③

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みなさん、こんにちは!

前回は、窓の配置についてお話をしました。

今日はその「窓のデザイン学~家のデザインは窓で決まる~②」に続き、その③をお送りします。

無窓というデザイン

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また、逆説的ですが、窓のない大きな壁面を作ることも、住宅デザイナーのパターンの一つです。伝統的な住宅デザインであれば、どこかにシンメトリーとなる対象軸を設定して窓を配置します。それが出来ない時には、無理に窓をつけずに大きな壁としてまとめるのが、モダンデザインのテクニックです。

窓のない壁面を象徴的に見せれば、とても印象的な外観デザインが出来上がります。こうした無窓のデザインまでを考えると、窓は室内環境を快適にするためだけの役割ではなく、外観にも大きく関わる要素であることが分かっていただけると思います。日照や通風のために、そこにあれば良いという感覚ではなく、しっかりと吟味をしながら、窓をデザインする必要があるのです。

性能とデザイン

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改めて壁と窓を考えると、温熱環境的には熱を遮断する壁に比べれば、窓は見かけの通りに穴が空いているようなものです。窓があればあるほど、熱は逃げてしまいます。

省エネ住宅を追求しようと思えば、とにかく窓を小さくすることが求められるようになります。ここでも住宅のデザインに大きく関わることになります。

これまでにも触れられてきた通り、欧米の伝統的な住宅デザインでは大きな窓は使われず、小窓を並べて設計されています。 単純に言えば、これから日本に建つ住宅に、欧米スタイルの住宅を推進しているようなものです。

しかし一方、日本の気候は欧米よりも温暖で、求められているのは日当たりと風通しです。大きな窓のある生活を忘れられない人も多いと思います。広縁や庭とのつながりを大切にしたいと思う人も、決して少なくありません。

そうなると、最終的には窓に嵌められているサッシの温熱性能に期待するしかありません。幸いにもサッシの技術は格段に進歩しています。中でもガラスの性能は複層ガラスを超えて、三層ガラスのサッシもあります。

窓ガラスも、遮熱性を高めたLOW-eガラスなどを要所に使うと効果的です。例えば暑い夏の日には、太陽高度の低い朝夕時に太陽光が直撃する東西面では、直射日光によるエネルギー乱入を防ぐために、遮熱ガラスを使用します。

一方、冬には南面から貴重な日光のエネルギーを取り込んだ方が、少しでも暖房エネルギーを賄うことができます。南面と東西面で上手に機能を変えて窓の性能を高めることで、室内環境をコントロールします。こうしたサッシの性能を知れば、窓の大きな日本的な家など、自由に家のデザインを考えられるようになります。

重ねて、窓は家のデザインを決める最も重要なポイントの一つです。こだわりの目で、改めて様々な家を観察してみると学ぶことも多いのではないでしょうか。


出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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