収納をどうする?~分散収納と集中収納を使いこなす③~

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みなさん、こんにちは!

前回は、日本の収納文化を西欧人から見てどのように考えられていたかをお伝えしました。

今日はその「収納をどうする?~分散収納と集中収納を使いこなす②~」に続きその③をお届けします。

床下と小屋裏

マンションなどの共同住宅では難しいことも、戸建て注文住宅であれば、工夫をして確保できる空間もいろいろと考えられます。もっとも単純なのは床下空間です。

もともと、床下には点検のために潜り込むことができる入口を設けなければいけません。

外部から侵入するのは防犯上も不適格なので、室内に点検口を設置するのが通例です。

多くの家では、キッチンあたりに点検口を設け、普段は床下収納として使われています。

また、階段の下にも簡単な扉をつけて、収納とすることも多くあります。

階段室は1つの空間ですが、1階でも2階でも面積として計算されてしまうので、少しでも利用したいものです。

この時に、階段下の床を外して基礎内部まで利用すれば、さらに収納力のある空間として確保できるようになります。
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床下に続いて、収納として利用したい空間が天井裏です。小屋裏とか屋根裏ともいいます。

たとえば、1階面積の方が2階よりも大きくなる下屋付きの間取りであれば、2階の一部の壁に入り口を設ければ、法律でも記述されている収納ができます。

もちろん、最上階の小屋裏にも、収納式の階段を設ければ、まさに集中収納の空間として確保できます。
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また、吹き抜けを使う手法もあります。1階から2階の天井までの吹き抜けよりも、1.5階分くらいの吹き抜けとして、その半分階を、小屋裏と同じような収納空間として利用するのです。

これらの集中収納は、該当する階の半分以下であれば床面積には計算されないルールになっています。
また、そのためには、天井高を1.4m以下としなければなりません。

同様に、 1.5m以下の天井高であれば、税法上の面積にも算定されません。
さらには、ガレージをビルトインすることにより、定められている容積率よりも大きくすることもできます。

このような空間を上手に設計する手法を駆使すれば、同じ床面積でも2~3割も得する空間を確保できます。

躍保した集中収納を使いこなせば、豊かな生活になると同時に、部屋の中を整理できるかもしれません。

見える収納

分散収納と集中収納と合わせて、さらに収納上手に暮らしてゆくために有効な収納がもうひとつあります。

それは「見える収納」です。見えるといってもショウインドウのように、ガラス越しに飾る収納ではありません。

本来、そのモノがあるべき場所にあることも、収納されていると考えます。
たとえば、壁に絵画が掛けられているとすれば、その壁は絵画の収納場所であるということです。

そのあるべき場所という意味で、「座」という文字を当てはめます。これあぐらは胡座の「座」で、「クラ」と読みます。

世界の屋根といわれる「ヒマラヤ」の語源も、サンスクリッ卜語の「雪の座」という意味です。
ヒマラヤには常に、雪が蓄えられいるので呼ばれた名称です。

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たとえば句の時に、人形飾りを床の間の前に置いて飾るのは、「蔵」から出してきて、この時期だけ「座」に置いているようなものです。

この「座」の考え方が、じつは収納を上手に使いこなす大事なポイントになります。

単純に「座」にあるべきモノがない時は、片づいていないのです。使ったものは、使い終わったら必ず元の場所に戻すことができていれば、このようなことにはなりません。

さらに、「座」にあるモノは、今、生かされている物です。
しかし、見えない奥の収納にしまわれたモノは、いつか忘れ去られてしまう可能性があるモノです。

時折、時節を見て、表にある見える収納の「座」に出してきてしつらえることは、忘れられないモノとして区別していることにもなります。

いつまでも奥の収納に眠っているモノは、処分を待っているモノと考えて良いでしよう。
家にいる時間も増え、こうした収納の使い方を工夫して、少しでも豊かな暮らしぶりを実現していきたいものです。

出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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