ライティングの家学―明かりが生み出す空間②

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みなさん、こんにちは!

前回は、照明の明るさが日本と海外でどのように楽しみに違いがあるのか、照明の技術が進化しているということをお伝えしました。

今回は、その「ライティングの家学―明かりが生み出す空間①」に続き、その②をお送りします。

明かりの理論

電気による照明器具として白熱灯が、どの家庭にも普及したと思ったら、エネルギー効率の悪さですでに生産を中止しています。

さらに、その次世代の照明であった蛍光灯も、同様に生産をやめようとしています。

すでに明かりのない世界などは想像すらできないのですが、決して明かりが失われているわけではありません。

LED、そしてさらには有機ELという、新しい発光装置に変わろうとしているのです。

炎から電気に代わって、大きく扱いやすくなった光が、さらに進化して新しい光が生み出されているのです。

この間に光の基礎科学も進化して分析が進みました。照明器具の進化とともに、じつは明かりの質も選べる時代になってきているのです。


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たとえば、色の三原色は赤ー青ー黄です。

専門用語では、紅(Magenta)藍(Cyan)黄(Yellow)といい、これらの色を混ぜ合わせると、どんな色もつくれます。


これに対して光の三原色とは、レッドグリーンブルです。

私たちがテレビを見る時には、このRGBの三原色で表現された光を見て色を感じています。

黄色がグリーンに変わっただけのように感じますが、じつは赤とレッド、青とブルーは同じ色ではありません。

物の色に色合いや明るさ、そして鮮やかさの3つの要素があるように、光にも要素があります。

光の強度と波長と色温度です。

光の強度はカンデラやルーメン、ルークスという単位で表されます。

概念的には光の強度は、そのまま光の量であり、最終的には何畳用と部屋の大きさで考えられます。

次に、光の波長を代表するのは虹の7色です。

人の自に見える光は隈られていて、その外側にある赤外線や紫外線の光は、強い光であっても私たちの目には見ることができません。

この光の波長を、長いJISから並べると、赤樟黄緑ー青藍紫となります。この中に三原色の色が含まれています。

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そして3つ目の要素として、色温度(Kケルビン)というものがあります。

色温度は発光体の温度が高くなるほどに、光の色が赤い色から、白、青へと変化します。

この熱放射を定量的に測定することで色温度を表現します。

高い色温度ほど寒色系となり、色温度が低くなると暖色系となります。
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色彩工学では6500Kが標準の白とされていて、普通の太陽光は5~6000Kで、ほんのり黄色味となります。

これが夕陽になるとおよそ2000Kとなり赤味が強くなります。

じつは身の回りでも使われていて、アメリ力のテレビは6500Kを標準としていて、日本のテレビやパソコンの画面は9300Kの色温度に設定されています。

少し青昧が強いのですが、人が感じる白さの遣いが文化によっても遣うということです。
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色温度というと分かりにくいのですが、昔の電球の色と蛍光灯の色の差と聞けばわかりやすくなります。

日本人の方が蛍光灯を好むのです。

その蛍光灯も、電球色や白色昼光色など選べるようになりました。

この光の色の差が、下表のJIS規格でも色温度で設定されています。

現実の空間のライテイングを考える時には、さらに2つの要素が加わります。

演色性と輝度対比です。

演色性というのは、どれだけ自然光に近い色になるかを測ったものです。

モノが見えるのは、光がモノにぶつかり反射した色を感じているからです。

したがって光の質が変われば、モノの見え方も変わり、自然光に近いほど、自然の色に近くなります。この色の再現性を演色性といいます。

また輝度対比とは、対象物と周囲や背景の光の強さの差を表します。

暗い背景の中に、あまりに強い光があると目が肱みます。

光源が目線に入らないように設計することも大事なライティングの要素となるのです。


出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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