実は、全く違う解決策もあります。
それにはやはり住宅が大きく関わります。
せっかくローンを支払って自分の持ち物になった住宅を、
現金化することができれば、老後資金に充当することができます。
その代表となるのが、リバースモーゲージです。
高齢者の持家を担保にして、一時金あるいは年金形式で借りられる
不動産担保型生活資金貸付です。
国の社会福祉協議会と民間金融機関が運営しています。
この制度を利用すれば、住宅の価値も資産の一部として活用できるので、
住宅を所有することがさらに有利になります。
ただし、国の基準でも基本的には土地の評価額の70%程度が目途であり、
欧米の住宅資産家の担保評価とは大きく違います。
資本家の建物とは違い、減価償却もしてない住宅の価値を、
国が先頭に立ってゼロとみなしているようなものです。