水周りの文化~最も進化し続ける場所~③

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みなさん、こんにちは!

前回は、日本はトイレの先進国になっている。というお話をしました。

今日はその「水周りの文化~最も進化し続ける場所~②」に続き、その③をお送りします。

ハーフバスルーム

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トイレの機能は、設置する機器に任せるとして、設計する上で、いくつかのポイン卜があります。たとえばトイレの出入口戸は、基本的には内聞きとならないようにします。

トイレ内で急に人が倒れた時に、内開きにしていると、倒れた人の身体が邪魔になって、扉を開けることができなくなってしまうのです。

かといって、狭い廊下に外開きに扉をつくると、廊下を歩いている人に当たる可能性もあります。引き戸にすると解決しますが、開き戸よりも気密性が低く、トイレの匂いが漏れて不適とされてきました。しかし便座の機能が向上することで、心配なく引き戸にできます。

同様に、古い家では換気のために必ずあったトイレの窓も、必要性が薄くなってきました。逆に高気密住宅では換気経路をしっかり確保することが大切であり、トイレの窓を聞けると性能を発揮できないこともあります。

必要がなくなった窓のかわりに、少し広めのトイレはどうでしょうか。

北米では、日本でいう「〇LDK」という間取りの目安のかわりに、ベッドルーム数「〇&half」というバスルームの数を目安にしています。バスルームの数が多いほど、豪華な家となります。

この時のハーフ・バスルームとは、特にリビング近くにつくる、ゲストも使う、飾りつけたトイレのことです。トイレの機能を先進にした日本であれば、こうしたトイレの設計面のトレンドが生まれても良いのかも知れません。

グルーミングルーム

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トイレや浴室に比べると、洗面の機能は限られています。シャンプーができる洗面も、すでに特殊なことではありません。

広く普及している洗面は、浴室の隣にあり、脱衣室と洗濯室を兼ねていることが多いようです。洗面台の隣に洗濯機があり、誰かが入浴してる時には洗面が使えません。また、グルーミングとして洗面を使うことを考えると、隣に洗濯物などが重なっているのは、少し興ざめします。

たとえば、脱衣や洗濯室とは分けて、グルーミング用の洗面を設けることで、ちょっと水周りの設計も変わってきます。

空間を分けた脱衣や洗濯室には、しっかりと収納を確保して、家族の下着類を保管すると、入浴時の動線も機能的になります。

さらにコロナ禍を経て、洗面は玄関近くに移動しようとしています。手洗い・うがいが日常化しようとしている今、家の奥に洗面があっては菌を持ち込むことになりかねません。

すでに国も動き始めている新しい住宅の工コポイン卜制度でも、玄関付近に設ける洗面があることが条件のひとつにあげられています。外から帰ってきた子どもたちも、すぐに手洗い・うがいをする習慣が身につくことでしょう。

家の中の水周りは、進化が早い分、現在の家がどんどん陳腐化してゆきます。十数年もすれば、洗面の位置で古い家かどうかを確認できるようになるのかもしれません。

また居室以上に動線や家族問の利用方法など、ライフスタイルを反映している場所でもあります。最新の家のマドリを見るときにも、水周りの収まりに注目しておきたいものです。

いつかはリフォームや家を新築する時のために、水周りの文化を知り、自分流の使い方を観察しておくこともお勧めいたします。


出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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