肌で感じる家 ~人の優れた皮膚感覚を活かす~②

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みなさん、こんにちは!

前回は、皮膚の感覚を研ぎ澄ますことによって、人は強い意識を手に入れた動物。というお話をしました。

今日はその「肌で感じる家 ~人の優れた皮膚感覚を活かす~①」に続き、その②をお送りします。

人の度膚の感賞

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さらに、実際に人の皮膚の研究の中では、網膜で光や色を識別しているロドプシンやオプシンというタンパク質が、人の肌にも存在していることが分かっています。つまり、皮膚でも光を感じることができるのです。同じように音の受容体もあり、肌で音を感じることができます。

それ以上に人間の触覚は繊細です。たとえば、平らなテーブルの上に、髪の毛が落ちていても、人の手で触ればわかります。髪の毛の太さは1ミリの数十分の1ですが、人の指先は千分の1まで検知できます。ところが、人の指にある圧力を感じる圧点は、ミリ単位で分布していて、どうしてその感覚が生まれるかはわかっていません。

現実に職人さんの手による製品づくりでは、よほどの精密な測定器で測らなければ、判らないほどの微妙な調整を手で触るだけで行っています。

こうして分かる質感も、材の凸凹だけではありません。たとえば、日本語でよく使えわれる、ザラザラ・サラサラ・ベタベタという触感の擬音語を並べてみると、滑らかさの他に、乾湿や硬軟まで判別していることがわかります。

だからこそ、本当にわずかな空気の動きも感じ、さらにその空気の湿度まで感じています。目・耳・鼻では、動物には敵いませんが、触感では人の肌は、どの動物にも負けない感覚器なのです。

肌に良いこと

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この人の皮膚について、興味深い実験が行われています。バリア回復実験といい、皮膚の表面にある角層バリアを、テープなどを貼って剥がすことで軽く損傷させて、その回復状況を計測するのです。たとえば、夜7時から11時の聞に角質バリアを傷つけられると回復が遅くなります。睡眠と関係する体内時計とも、皮膚は深く関係していると考えられています。

また、肌でも光を感じるタンパク質があると書いたように、赤い光(波長550~670nm) を照射すると回復が早くなり、青い光(波長430~510nm)を照射すると回復が遅くなります。さらに人の可聴域の音は影響を及ぼしませんが、1万~3万Hzの音を照射すると、回復速度が早くなります。人の皮膚は、光と音を感知しているのです。

肌というのは敏感なセンサーであると同時に、体内への外敵の侵入を防ぐために、バリア機能が高められています。

一方、消化器官は栄養素を吸収するためには、バリア機能が過敏になりすぎては困ります。肌には免疫力が表れやすいと考えることができます。

抗がん剤治療薬の中で、初めて承認された免疫系の抗がん剤が、皮膚がんに有効であるということも納得できます。そして、アトピーやアレルギーなども、免疫力と皮膚の関係の深さを表しているのかもしれません。

「肌で感じる家 ~人の優れた皮膚感覚を活かす~③」へ続く…
出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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