プラスαの空間~「おうち時間」を変える10㎡~②

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みなさん、こんにちは!

前回は、コロナ渦により、「おうち時間」が増えている時代のなかで、住宅に関するニーズのお話をしました。

今日はその「プラスαの空間~「おうち時間」を変える10㎡~①」に続き、その②をお送りします。

こもれる空間

今、建てられている家のほとんどが、リビング・ダイニング・キッチンが一体となった空間です。くつろぎと食事、そして 調理という、部屋の機能で空間を独立させないで、ひとつの空間の中に多くの機能が存在します。そして、家族それぞれが、例え違うことをやっていても、お互いの存在を確認し合いながら暮らすことができます。

「おうち時間」が増えて、この空間に仕事も持ち込まれるようになると、ちょっとだけ独立した空間を求めたくなります。そんなリビングの脇に、6畳にも足りない4畳半ほどのプラスαの空間を考えてみます。
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この空間に入ったら、ちょっと家族のことを忘れて、自分にもこもれる時間ができます。もちろん、仕切り壁をもっと閉鎖的にすれば、さらに独立性は高まります。

茶の湯が生まれてきた時に、3畳から2畳へと小間の茶室がデザインされてきたように、決して広い部屋ばかりが魅力的なわけではありません。小間には小間の魅力があります。

賑やかで社交的な空間ではなく、静かで、より集中力(コンセントレーション)を高める空間にするのには、少し天井高を低めにして、仕上げ材も重く沈んだものを選ぶと、まるで別世界のようになります。もちろん、リモートワークのための部屋としても使えます。

実は、リビングに設置するモニターよりも、この部屋のモニターの方を大きくした方が、空間としての象徴性が明確になるものです。

ヌックな空間

一部屋を増やすとなると、それだけ敷地に余裕も必要です。部屋ができるほどのスペースがなくても、細長く10㎡を活かすことで、やはり大きくリビング・ダイニング空間を変えることもできます。
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たとえば、1間幅のプラスαの空間をダイニング・キッチンに考えてみます。キッチンが広くなって使いやすくなると同時に、ダイニングとの間にカウンターをつけることで、さらに活用法が広がります。

そして、ヌックスタイルのダイニングとしてデザインします。「ヌック」とは、家族だけが使う小さなダイニングのことで、来客の際にはバックヤードとしてのテーブル使いになります。

ヌックダイニングができることによって、リビングの面積が広がり、リビングセットにより余裕を持たせることもできます。あるいは、パーソナルチェアを追加しておくことで、リビングのくつろぎ感を高めることができるようになります。


「プラスαの空間~「おうち時間」を変える10㎡~③」へ続く…
出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

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