この空間に入ったら、ちょっと家族のことを忘れて、自分にもこもれる時間ができます。もちろん、仕切り壁をもっと閉鎖的にすれば、さらに独立性は高まります。
茶の湯が生まれてきた時に、3畳から2畳へと小間の茶室がデザインされてきたように、決して広い部屋ばかりが魅力的なわけではありません。小間には小間の魅力があります。
賑やかで社交的な空間ではなく、静かで、より集中力(コンセントレーション)を高める空間にするのには、少し天井高を低めにして、仕上げ材も重く沈んだものを選ぶと、まるで別世界のようになります。もちろん、リモートワークのための部屋としても使えます。
実は、リビングに設置するモニターよりも、この部屋のモニターの方を大きくした方が、空間としての象徴性が明確になるものです。