多くの住宅を設計していると、マドリの個性は階段の位置で決まっているように感じることがあります。
特に2階の部屋の配置は、ほぼ階段の位置によってパターンが絞られてしまいます。
たとえば、2階の中心部に昇れば、無駄な廊下もなく各部屋に入れますが、2階の端部に階段上部があると、相応の廊下を必要とすることになります。
階段の位置によって、より効率的な居室空間の確保が決まるということです。
このような空間的な効率以上に、階段の位置には大切な要素があります。
それは、家族間の関係や、家族間と仲間との関係をどのように考えるかという深い人間関係との関わりであり、子どもへの教育方針とも関わっているのです。