階段のはなし ~階段設計はマドリの要②~

2e2e4a441bb707ef069c57078496a2a2
みなさん、こんにちは!

前回は階段の設計がお家づくりでも最も重要なポイントになっているという話を建設に関する法律の定めに従ってお伝えしました。

本日はその「階段のはなし ~階段設計はマドリの要①~」に続き、その②をお送りします。

階段の設計

法律で安全な階段の寸法を守るにはコツがあります。

単純に、2階までの階高を蹴上寸法で割った段数がなければ、昇りきることはできません。

また、その段数に踏面寸法を掛けた長さの空間が必要となります。

このことから、階段の質である蹴上や踏面の寸法は階段スペースに因って決まり、勾配が急になって使いにくくなる
ことの多くはスペースが足りないことが要因です。

階段の面積は、それぞれの階の面積に算入しなければならないので、居住スペースを確保するために、階段面積を制約してしまいがちです。


e9860f2f28b197de887abd277bf43036
たとえば窮屈な階段の例として、1坪分のスペースに設置された箱階段では、回り部分を3分割した階段を見かけます。


しかし、品確法では回り部分を6段に分割するのは危険であるとして制限しています。

実際にそのような階段では降りる時に怖いと感じる人も少なくないはずです。

同法では、-60°-30°-30°-60°の4分割としていて、この場合13段の階段となります。


また、直階段の場合にもっとも多いのは1畳半のスペースを利用するものですが、この場合も段数は13段となります。

この段数で設計し、少しゆとりを持たせた勾配にした場合は、2階の階高を抑えておかなければ登りきれなくなっってしまいます。
24df42a502ffefeb9de4888e48796d52
階段は転落という家庭内事故の起きうる場所でもありますので、できることであれば、
さらに2段分の階段数を確保して、15段分のスペースを確保して設計しておくのが良いでしょう。

また、できるかぎり3分割とならないようにすることも大切です。

プランを見て、3分割と階段を数えてみるだけで階段の品質がわかるようになります。

階段の位置

多くの住宅を設計していると、マドリの個性は階段の位置で決まっているように感じることがあります。

特に2階の部屋の配置は、ほぼ階段の位置によってパターンが絞られてしまいます。

たとえば、2階の中心部に昇れば、無駄な廊下もなく各部屋に入れますが、2階の端部に階段上部があると、相応の廊下を必要とすることになります。

階段の位置によって、より効率的な居室空間の確保が決まるということです。

このような空間的な効率以上に、階段の位置には大切な要素があります。

それは、家族間の関係や、家族間と仲間との関係をどのように考えるかという深い人間関係との関わりであり、子どもへの教育方針とも関わっているのです。


734d504502925960c44940e42a45843e
玄関ホールにある階段と、リビングから上がる階段では、家族や子どもの生活動線が変わります。

玄関にある階段では、子どもは帰宅して親や家族の顔を見ることもなく自室に入れますが、
リビングからの階段では動線が交差するので顔を合わせる機会が増え、引きこもり対策になるといわれます。

階段は2階に昇るだけの機能ではなく、子どもがどんな人に育って欲しいかという親の願いを込める場所でもあ
るということです。

このため近年になって、玄関ホールに階段をつくることは減ってきました。

一方、家族がくつろぐリビングから見えるところに階段が設置されるので、それなりのデザイン性も求められることになります。


出典:住まい文化研究会「おうちのはなし」

  • 見学会情報
  • 資料請求お問合せ
静岡のマルモホームのコンセプト
株式会社 建設のマルモ
TEL 054(284) 5078 FAX 054(284)3180
本社/〒422-8045 静岡市駿河区西島1038-2
Email: info@marumohome.com
静岡市|注文住宅 マルモホームへの電話はこちら 0120-803-088
静岡市|注文住宅 マルモホームへの資料請求・お問い合わせはこちらから